ランセーLanseー
鬼族の次期頭領。
両親は健在で、鬼の一族の頭領として商船の管理や輸出品の管理、島の防衛などの采配を行っている。
家族仲は比較的良好。ランセの下には妹と弟が一人ずついる。
頭領と次期頭領だけが世話をするという決まりがあるため、神獣であるツンバォとは幼い頃から時間をともにしていた。ツンバォのことを実の祖父のように慕っている。
許嫁がいる。特に恋愛感情はないようだが、相手のことはそれなりに認めている。
Chapter2で島に帰還をしてからは、カティーアと文喰い虫で連絡を取り合いながら頭領になるために学んだり、島から大陸に出る商船に同乗してあちこちを見回るなど忙しくしている。
Chapter6では、カティーアから通信用の魔石を受け取るために島から西の大陸まで赴いた。
カティーアたちと最初に出会ってから半年、背が一気に5cmほど伸びた。
正体を隠していたが、ジェミトと戦っている最中にネスルに見つかり追い出された。
魔法院近くには幼馴染みのリユセとディアンを待たせていた為、魔石を受け取ってからはすぐに立ち去っている。
鬼についてなどなど
鬼族は、耳長族や一部のヒト族の魔法を使うことは出来ないが、体内には一般的な耳長族と遜色ないほどの魔力を蓄積している。
魔素を体に取り込み、魔力として蓄積している際に身体強化をしているため外傷に強く、腕力も見た目より強い傾向にある。
また、寿命もヒト族よりは長い。平均寿命は200歳。50歳で成人とされているが、20代までの成長速度はヒト族とあまり変わらない。100歳を越えると徐々に加齢が始まる。
元々は耳長族と同じ種族だった。ツンバォの力によって異界の魔素を取り込み続け、血筋を一定の濃さに保ったままでいるので耳長族が失ったはずの角も短いながら保持している。
文化など
身分制度はほぼないようなもの。頭領がいる他は完全に実力主義。
大陸側では滅びた技術とされている魔石を利用した船を利用して、少人数で(一般的な船よりも)高速で移動をすることが可能になっている。
船の操舵席に取り付けられた魔石を操り操舵している。
魔石は魔力を時々込め直す必要があり、選ばれた大人の鬼族が魔力の補給を行う他、数年に一度、神獣ツンバォが船の魔石に魔力と加護の魔法を付与している。
竹を利用した工芸品、近海に住む海獣を狩猟して取れた骨や皮、鱗、そして島で織った布や衣類などを輸出している。
ツンバォの剥がれた鱗は軽くて硬く、鬼の一族が正体を隠すための額当てや、胸当てなどの装備品として加工される。
リユセ&ディアンーLiyuze&Dienー
ランセの幼馴染みで、親同士も仲が良い。
頭脳派で人の事をまとめるのがうまいリユセと、単純だが力が強く見た目の割に情に厚いディアンは、ランセよりも2歳ほど年上である。
ヒト族よりも長寿の鬼一族なのでほぼ同年代として扱われている。
ディアンは顔が大人びており、時々大人と見間違えられるがまだ若い。
二人とも額には親指大の一本の角を持っているが、島の外へ出るときは額当てをして正体を隠している。
リユセは最初カティーアを怪しんでいたが、船の魔石に魔力を込め直すところを見たり、ランセとの関わり方を見て信じることにした。