ヘニオ

ヘニオ-Genio-

 魔法管理議員の院長。実質的な最高責任者であり、司令塔。
 白の魔法使い大英雄カティーアの選考権を持つ唯一の存在であり、指令権も基本的にはヘニオにしかない。
 魔法院所属の白鎧の兵士達や灰ローブの魔法使いたちを自由に使うことも出来るが、秘密裏に 手錠(マニカエという名の私設精鋭部隊も所持している。

 ヘニオは自らの寿命を予知するとも言われていて、死期を悟ると代替わりの儀式を行うとされている。
 代替わりの儀式を終えると盛大な先代ヘニオの追悼式が行われ、その際に西の大陸全土にいる魔法使い達は集められ、魔法院との契約を更新することになる。

 歴代のヘニオ達は表向きは慈愛に満ちた博愛主義者のように振る舞うが、本質的には残忍で冷酷。
 これはオリジナルとしてのヘニオのパーソナリティではなく、他の角持ちと呼ばれる古代の耳長族の魂と同化している影響が強い。
 異界から来た災厄カガチを抑えるために魔法院で実権を握り、過去にカガチ派を全員殺害した実績もある。
 彼女は、カガチ復活に備えると共に、世界が破滅の危機に瀕した時は現在の世界に生きる(アルカ)を中心とした生物全てを燃料として使い、少数の有能な個体が異世界へ逃げる手段についても極秘に研究を重ねている。

街の女の子メーカー

過去とか設定とか

 初代ヘニオは、カティーアと共にアルパガス討伐の為に選ばれた魔法院で学んでいた半耳長族の生徒。
 気弱で自信がなさげな少女だった。しかし、彼女の能力は非常に高く(アルカ)を生み出し、実用化させるまでの実験や理論の構築に深く関わっている。
 初代の彼女は先代魔法院 院長イペホロの死後、始祖の六角と呼ばれる耳長族の魂と自分の魂を融合させることに成功。以降、器を取り替えながら魔法院の維持機構としての役割を果たしている。
 代替わりの儀式をして、次の器の自我を塗りつぶし始祖の六角の魂を宿すモノとして魔法院を運営する役割を持つ。
 かつての仲間、イガーサとの約束を果たすため初代の自分を切り離し、イガーサの墓所である地下深くに眠らせているが、切り離した自分に眠らせている記憶については覚えていないし、触る必要も無いと考えている。

カティーアへの対応

 カティーアの魔力は呪いによって得られた物ではないということを、魔法院の院長として就任したときに知った。だが、既に人格は始祖の六角との融合によって変異していたため、彼に真相を教えずに魔法院から離れないように画策をし、魔法院の威厳と、西の大陸の治安を守るために利用することを選んだ。
 Chapter1でのヘニオは、カティーアの変化に気が付き、ジュジを人質にして彼を引き留めようとした。しかし、カティーアの我が身を省みない猛攻と、ジュジの予想外の対応により、彼へのイニシアチブを失った。
 カティーアの離反後、どんなに戦力を投下しても完全に勝てないため、積極的に彼を追うこともせず、威厳維持のための新たな英雄を作ることに集中する。
 私設精鋭部隊である 手錠(マニカエ(アルカ) を利用して作られた異形や異能者を中心に組織されているが、その大半を激昂したカティーアに殺された。
 Chapter6では繋縛ミイロの書を用いて、カガチを倒すためにカティーアたちと協力関係になる。
 その際に、自分が一人の人格では無く、魔法院を維持するための管理機構システムだとカティーアたちに告白した。

きみをみている

簡単な年表

セラレス歴193年秋 魔法院に入学
セラレス歴196年秋 対アルパガス少数精鋭遊撃部隊への編入
セラレス歴197年秋 対アルパガス少数精鋭遊撃部隊の指揮官に任命される
セラレス歴200年   魔法院 院長へ就任。 対カガチや竜神に関する資料と共に自分のオリジナルとしての人格を宿らせた宝石をどこかへ隠し、魔法院が乗っ取られた時に備える。



コラルル歴719年夏 カティーアが離反。私設部隊の兵士の8割を殺害され、自身も隻腕になるほどの身体的損傷を得た。それに伴い、カガチに施していた封印が弱まり、カガチを世に放ってしまうという失態を犯す。
コラルル歴719年秋 対カガチや竜神に関する資料と共に自分のオリジナルとしての人格を宿らせた宝石をどこかへ隠し、魔法院が乗っ取られた時に備える。
コラルル歴720年 秋 白角の館へカティーアたちを招き、打倒カガチを目的とした協力関係を結ぶ