ジェミトーGemitoー
村の領主の跡取りであり、番犬
の長。
村で禁忌とされている人ならざるモノである森の貴婦人カンタレラとの肉体関係を持っていた。
兄ディレットと同じ人を愛してしまったが、兄のために愛する人を譲ることを決意するが、その数年後兄を亡くしている。
兄と愛する人カンタレラの忘れ形見であるシャンテを村へ連れて帰り孤児として育て、弟のように接している。
村の掟を破ったことが明らかになり、領主としての資格を奪われるが村を救った神の子孫として村には温かく迎え入れられている。
祖先の無念を晴らすため、シャンテと共にカティーアたちと同行することになった。
Chapter3の途中から、自分の祖先が神狼の親友の祖先ということがわかり、炎の力に目覚める。
Chapter6では、魔法院の学院で教師をすることになり自衛総合術や野営について教えている。
ジュジの瞳の色にカンタレラを重ねている部分があり、時々好意を抱いているような行動をするが、重ねているだけであり恋慕の感情はない。ジュジのことは放っておけない妹のような存在だと思っている。
ディレットーDirletー
ジェミトの兄。
何をしても自分よりすぐ色々と上達する弟ジェミトに対して引け目を感じていた。
炎狼の試練で炎狼の魂の一部と対話をし、番犬
の長の座を弟へ譲る。
森の貴婦人カンタレらとは弟であるジェミトと間違われる形で出会ったが、そのまま関係を結んでしまう。
弟に罪悪感を持ちながら関係を続けていたディレットだが、徐々に体を妖精に作り替えられてしまう。その後、カンタレラから彼女たち妖精なりの愛し方でジェミトを狼にでも変えて妖精の国へ連れて行こうという提案を受けたが、それを拒否し、自分だけが犠牲になることを選ぶため、ジェミトにはカンタレラを諦めさせるために画策をした。
最期はクマに襲われて命を失ってしまったため、ジェミトには「シャンテはお前の子供でもある」ということを伝えられずにいる。
弟とは正反対で実は内向的で、人と関わるのは得意ではないし殺生も得意ではないが領主になるためにかなり無理をしていた。
番犬
について
炎狼ヤフタレクの力を一部授かった男の子孫だけ、肌が赤銅色に染まり、村を守る領主の一族の子の証明の一つとされる。
番犬
の長
となった人物以外は二十代をすぎると肌の色は徐々に白くなっていく。
長になるのは能力が一番優れている者で、神が選ぶとされている。
能力が優れたものが成人すると、神宿りの試練という現象が起き、高熱で倒れるという。高熱で倒れた人物が目覚めると、領主の証である紋様が左胸と右の肩に刻まれ、次世代の領主が決定するまでその紋様は消えることが無い。
番犬
は炎に強く火傷がしにくかったり、魔の力への耐性を持つ。長になるとその力も強くなるとされている。